2010年 04月 29日
フィリップ、きみを愛してる!
この映画を見たいがために、久々にシネマクレールに行って、久々に正規料金1,800円払いました。
どうしてこういう映画を、例え1週間でもいいからシネコンでやってくんないのかしら?
岡山ってとこは・・・
IQ169の天才詐欺師はたった一言“愛してる”と伝えるために、詐欺と脱獄をくり返す。
想像を超える驚愕の実話を基にした《脱獄★ラブ♥エンタテインメント》
ズバリ、ゲイムービーでした!
いや、わかってて観に行きましたけど、それでもあれほど下ネタがあるとは思わなかったなぁ(笑)
妻子を愛する平凡な男から一転して本当の自分(=ゲイ)として生きるつもりが、
愛のためにうそを重ねてしまう主人公スティーブン(ジム・キャリー)とその恋人
フィリップ(ユアン・マクレガー)。スティーブンが血まみれで救急車に運ばれながら
「これからはゲイとして生きるんだ~~~」と宣言(?)する場面なんて、ジム・キャリーは、
年取ったけど、やっぱりジム・キャリーでした。あの顔、というか表情ががホントうさんくさい。
こういう男を演じさせたらNO.1って感じ(^^; 正直ジム・キャリーはそんなに好きではないけれど、
この男は彼が演じるからこそ、と思わせるものがあるのも確かです。
対するユアン・マクレガーは、見た目はおっさん(に、なってた!ユアンも・・・私は『BIG FISH』のユアンが
好きだけど)なのに、もう「恋する乙女」そのものだし(笑)胸がキュンっと
してるのが伝わってくるユアンの表情がカワイイ。刑務所内で会えないときに、すんごい細かい
文字の手紙のやりとりする場面なんて、休み時間になったら会える相手に授業中せっせと手紙を
書いていた高校時代を思い出してしまいまいした。
しかし次から次へと繰り返す詐欺と脱獄の手口は、抱腹絶倒モノ!そこまでやるかってくらい、
もうめちゃくちゃ!これがすべて(ホントに全部、らしい)実話ってのがすごい!!!
下ネタのシーンも笑うしかない!
本物のスティーブンは現在懲役167年をくらって服役中。何でも、ここ10年くらいは脱獄を
試みていないそうですが、果たしてこの先はどうだか?でもこれだけIQが高くて何度も脱獄に
成功したにもかかわらずまた捕まってしまうのは、脱獄して行く先がいつも同じだから、だそう(笑)
愛だねぇ・・・ちなみに、脱獄を試みる日も、いつも“13日の金曜日”=フィリップの誕生日なんだとか。
愛、だよねぇ・・・
そういえば、『フィリップ~』には、ゲイを否定したり、誹謗したりする場面はひとつも出て
きませんでした。周りがそれを特別なこととしてとらえず、そのまま受け入れていて、特に、
スティーブンの奥さんがエライ・・・
私の好きな映画ベスト5に入る『トーチソング・トリロジー』もまたゲイムービーではありますが、主人公アーノルドは、映画の中でゲイを歪んだものとしてしか見れない母親に向かってこう叫びます。
「愛と敬意以外は(人に)求めない」
つまり「理解してくれ、とは言わない」ってこと。
フィリップ~』とは別の視点で“愛”を描いた映画だと思います。
若き日のマシュー・ブロデリックは美しいし(彼も今やおっさんだ・・・)、どちらも
ゲイムービーが生理的にダメって人にはお勧めしませんが、そういう愛もありって見方が
できる人は楽しめると思いますよ。
『フィリップ、きみを愛してる!』 → オフィシャルサイト
使われてる音楽も良かったです♪
by ungalmatsu
| 2010-04-29 15:05
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