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『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

Rebornと私

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本日BOOK OFFにて、もちろん迷わず『買い』


"Reborn"
  The Trio
     Mokoto Ozone(p)
     James Genus(b)
     Clarence Penn(ds)



2003年発売のスタンダードアルバム。(収録曲は→こちら
唯一のオリジナル曲"Reborn"で始まり、"Reborn"で終わるんだけど
ダメだ~、この曲を聴くと、どうしてもスイッチが入ってしまうらしい(^^;
でもそれは、たった1分15秒の中に小曽根さんの祈りが込められているからなのね。

この年に起きた戦争で傷ついた全ての人々に送られたこのアルバム。
スタンダードの中に、SALTの曲があったり、Djavan(懐かしい!)の曲があったり、
なんと言っても『ドラえもんのうた』があったり!
菊池俊輔1978年の作品だけど、トリオにかかると外国語をしゃべるドラえもんが見えてくる・・・
すでにこれも、新しいスタンダードです♪ 
そして最後は『Reborn(Forever)』。
冒頭のピアノソロとはタッチが違って、とても明るくスウィンギーなトリオの演奏も
また泣けるんだな、これが・・・
「単純に目の前で存在しているなにかをそのまんま受け入れることで
こんなに幸せな気持ちになれる」、小曽根さんの言葉に素直にうなずけるアルバムでした♪  

"True Love & True Peace to our Wonderful World"



(おまけ)
これって昨日読んだ本につながるかも?? 

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『チエちゃんと私』
    よしもとばなな


久しぶりにばななさんの小説を読んで
「やっぱりいいなぁ、好きだなぁ」と思ったところでした。
文体とか、言葉とかに限らず
「あぁ、この感覚、わかる!」としか言いようがないのだけど・・・

「私」は42歳、チエちゃんは35歳、一緒に暮らして6年。
それぞれのバックボーン(周りの人も含め)は、
一般的に“普通”とは言いがたいのだけど
それなりに地に足をつけて、流されることなく
(おせっかいな人はどこにでもいることよ(^^;)
自分の感情に振り回されそうになればなるほど、
本質を見つめようと努力する・・・
その時に心がちくちく痛む感じまでが、しっかり
伝わってくるんだな、この人の本は。


 同じように見えて安定しているように見えるものごとは実はわずかに流れ動いていて、必ずその兆しをあちこちに見せながら展開していく。まるで万華鏡のように少しの動きで世界はダイナミックに一変する、
 そして大した変化ではないと思っても、ふと振り返るともう二度と前の風景の中には戻れない。それを果てしなくくり返していく。だから世界は無限に広くなりうるし、兆しを読むこともできるのだろう。


客観的にいじわるく見たら、これということなく過ぎていく先細りの「私」の人生だけれども
今しかない、今日しかない、「私」だけのものを「私」の中に持っていて、
あるがままを受け入れながらささやかなことを積み重ねていく人生って悪くない、
というより、それが幸せってことなのかな、と思う。
その、ちょっとした兆しを見逃さない感性さえ大切にしていたら、きっと。

う~ん、ばななさんの本は、感覚で受け止めるせいか、どうしてもうまく紹介できません(^^;
冒頭の部分(↑引用↑)に「おっ?」と思った方は読んでみてくださいね(^^)
True Love & True Peace to my Wonderful World.
by ungalmatsu | 2009-05-13 23:19 | 音楽あれこれ