『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

カテゴリ:本を読む( 106 )

ゆるすということ

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年末のごあいさつ代わりに、この本を。

「ゆるすということ」
   ジェラルド・G・ジャンポルスキー



すべてつながっている・・・

だからこの本をポンっと手渡されてもたぶんダメ。
本当に必要としているときに、あなたにもきっと届くはずです。

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by ungalmatsu | 2008-12-29 21:22 | 本を読む

眠れぬ夜 の続き


b0082834_2310157.jpg夏ごろから少しずつ読み進めていた
瀬戸内寂聴さん訳の『源氏物語』

巻七の「幻」を最後に
光源氏の物語が終わったところで
プッツリ読むのをやめていたのですが
やはりこの際、最後まで読んでおこうと思い直し
このたび、全10巻、ようやく読破いたしました。
何と言っても超大作のため、
さらっと読み流したという感じではありますが・・・

  いとをかし



これほどおもしろいとは思いませんでした。
かなわぬ恋、一途な恋、はかない恋、危険な恋、そして嫉妬やかけひき、絶望、
あらゆる恋のよろこびや哀しみが、これでもかというくらい描かれています。
唐突な終わりからは「男なんてそんなものよ」という紫式部のつぶやきが聞こえてくるよう・・・
あらすじだけなら、各巻末に20ページほどにまとめられているものを読めばいい、
それだけで十分におもしろい物語です。
ですが、原文ではないにしろ、やはり日本語の美しさに触れてこその物語なのだと思いました。

訳者の寂聴さんも『源氏物語』を多くの人に読んでもらいたい理由を
「文化遺産の最もたるものだから」と、おっしゃっています。
『源氏物語』は、世界に誇れる日本の文化。
千年前の恋愛小説を、現代文に訳してこれだけ楽しめるなんて
千年前も、今も、誰かを好きになる気持ちは変わらないなんて、
何だか素敵なことじゃないですか?

眠れぬ夜には“もうこりた”?
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by ungalmatsu | 2008-11-12 00:21 | 本を読む

愛しのヨウカン様

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ついに手に入れました。
ヨウカンさんファン必携(笑)の
『うちの猫ら』単行本(^^)v

おまけにkachimoさんちをウロウロしていたら
「ぶつぶつ独り言3 秘密の小部屋」まで
見つけちゃいました。
“神出鬼没ヨウカンさん” かなり笑えます♪

さあ、探してみよう!
(だけど、どうやって辿り着いたんだか、
 もうわからんかったりして。わはは。)

「ぶ」顔はクセになります・・・要注意・・・・・
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by ungalmatsu | 2008-11-02 17:14 | 本を読む
父が遺していったものの中には、かなりの数の洋酒コレクションがあった。
もちろん集めるだけでなく、飲むことも好きだった。
「やる」と言い残して逝ったわけではないので、いつか自分で飲むつもりだったのだろう。
ところが、我々3姉妹は誰一人として下戸の母親の血を継がなかったので(苦笑)
(おまけに長姉は阪神淡路大震災で「壊れたらおしまい」という経験をしていた)
遺されたウイスキーやコニャックは“父の供養”として、ウチへ集まるごとに空けられていき
10年たった今では数本を残すのみ・・・
一番の消費者は間違いなく長姉なので、
一足先にいったあちらで父に怒られているかも知れない(笑)

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これらのウイスキーが今の価値でどれくらいなのか
全然知らないけれど・・・

思えば、家でお酒を飲み始めた最初の頃
(二十歳・・・ではなかったな(笑))から
父は時々こういうウイスキーを飲ませてくれた。
(父が毎日飲んでいたのは、ブラックニッカ。)






堂々と飲める年になると(?!)、神戸に住んでいた姉が
時々、ちゃんとしたバーに連れて行ってくれた。
ちゃんとしたバーというのは・・・当時の年で友達同士では行けないような
ホテルのメインバーのような(夜景の見えるスカイラウンジではない)ところ。
どちらもお酒の薀蓄を語るわけでなく、気取って飲むわけでもなく、静かに、
ただ、おいしいお酒とはこういうものだというのを最初に教えようとしてくれていたのだと思う。

みんなでワイワイ飲むお酒の楽しさも、
日本酒やワイン、焼酎、泡盛といった他のお酒(どういうわけだか、ビールは最初から好き)の
おいしさも、自分でどんどん見つけていったけれども、苦い経験もそれなりにしたけれど、
あの最初の頃の経験は、自分の根底に、確かに財産として今でも残っている。
そして、長姉ほどおいしそうに(愛おしそうに?)お酒を飲む人を、私は見たことがない。
それはもう私にとっては、憧れといってもいいくらいだった・・・


というようなことを、この本を読みながら考えていました。
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「もし僕らのことばが
  ウイスキーであったなら」
     村上春樹


スコットランドのアイラ島で
シングル・モルト・ウイスキーを心ゆくまで賞味し
アイルランドのあちこちで
アイリッシュ・ウイスキーを楽しんだ
村上春樹夫妻の2週間ほどの旅行記です。

そういえば、父が晩年気に入っていたグレンリベットやマッカランなどの
シングル・モルト・ウイスキーはすべておいしくいただいてしまったっけ・・・

ウイスキーが好きでなくても、旅行記として
そして、スコットランドやアイルランドの写真集として楽しめる本でもあります。
村上さんの旅行記としては、「遠い太鼓」もおススメです。

うぅむ、どこかおいしいウイスキーを静かに飲ませてくれるいいお店はないだろうか・・・
                              (と、梅酒ロックを片手につぶやいてみる)
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by ungalmatsu | 2008-10-24 00:22 | 本を読む

魔王

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「魔王」
  伊坂幸太郎 (講談社文庫)


ちょっと毛色の違う伊坂作品だと感じた「魔王」。
まるで4年前に今の日本の政局を
予想していたかのような・・・
感想をアップしたいと思いながら
どうしてもまとめきれずに約2ヶ月。

私もまさかその間に、首相がまた変わるなんて、思ってもみませんでしたが(苦笑)



今の日本の現実と違うのは、この物語には過激な発言(しかも行動を伴う)をする野党党首、
“犬飼”が登場することだけ。

30歩圏内にいる人になら、自分の念じた言葉を言わせてしまう能力を持った兄(「魔王」)。
1/10までの確率ならば、1/1にしてしまう能力を持った弟(「魔王」の5年後の「呼吸」)。
一見、ファシストと戦おうとうする兄弟の話なのだけど
あの伊坂さんが、そんなわかりやすい物語を書くわけがない、と思って読み返してみる。

明確な怒りの標的があれば、群集は結束する。
自覚はなくても、TVやネットに氾濫する、どれが真実かもわからない情報に、
何気なく流されていくうちに、そうなる可能性が十分にある。
たぶん、国家レベルなくて、もっと身近なレベルでとらえてもいい。
それで人々が自覚を持ちなおし結束するなら、それのどこがいけないのか、と問われたら
何と答えればいいのだろう?

その流れを止めようとするべきなのか。
それができなければ、1人でも流れに逆らって立つべきなのか。
けれども流れが変わって、自分が主流になった時にはどうする?

「考えろ考えろマクガイバー」 読むたびに、訴えてくるこの言葉。

群れないことの難しい時代で、ひとりであることは恥ずかしいことなんだろうか・・・
危険なのはファシストか、群集か、それとも自分の心か・・・

「考えろ考えろマクガイバー」 自分の頭で考えろ。

魔王は、誰だ?
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by ungalmatsu | 2008-10-14 00:22 | 本を読む

キッチン

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「キッチン」
  吉本ばなな
     (新潮文庫)


その昔、鴻上尚史さんの『恋愛王』で紹介されていた一文がず~っと気になっていて、やっと初めてちゃんと読むことができました。初・ばなな。






この本には『キッチン』『満月―キッチン2』
『ムーンライト・シャドウ』の3作が収められていますが、
『ムーンライト~』はちょっと違うお話なのでおいときます。

物語のあらすじをここで改めて紹介する必要はないかな・・・
なるほど、ロング・ベストセラーなわけだ、と感心するよりは
メジャーなものを敢えて避けようとする、この性格を直さにゃイカン、と思いつつ(^^;


まず、えり子さんの人生観がすごい。
「人生は本当にいっぺん絶望しないと、そこで本当に捨てらんないのは
 自分のどこなのかをわかんないと、本当に楽しいことがなにかわかんないうちに
 大っきくなっちゃうと思うの。あたしは、よかったわ。」


そして、私が探していた言葉は、(当然だけど)物語の中で生きてくるのであって
そこだけが意味を持つものではないのだけれど・・・

「その人はその人を生きるようにできている。
  幸福とは、自分が実はひとりだということを、なるべく感じなくていい人生だ。」



私が、みかげと雄一を「いいな」と思うのは
2人とも、自分がひとりだということを知っているのに、ひとりであることを認め合わないところ。
この世の誰よりも近くにいるのに、手をつながないところ。(物理的にではなく、です。)
そのあいまいな緊張関係に耐えているところ。
(鴻上・注 : ひとりであるということは、決して、ひとりでいるということではありません。)


私は、「誰にも私の気持ちなんてわからない」って思っていながら
一方では、誰かに理解して欲しくてたまらなくなることがあるから・・・


「キッチン」を読んだ事がない人に、ものすごく暗い小説だと誤解されそうだけど(苦笑)
みかげと雄一の間には笑顔があって、それがお互いを救っています。

そしてキッチン=食べもの。

遠くへ行こうとしている雄一に、カツ丼を注文した後にみかげが電話をかける場面が好き。

ひどくばかげているけれど、私はその時、今からカツ丼を食べるんだ!と自慢することが
なぜかできなかった。なんでだか、この上ない裏切りのように思えてならなくて、雄一の頭の中では一緒に飢えていてやりたかった。


そう、この感覚・・・すごくわかるんだなぁ。
そして、この後、実際にこのカツ丼が“なにか”をほんの数センチ押すことになります。

「そういえば朝から何も食べてなかったな。お腹すいたな」
読み終わったとき、そんな気分にしてくれた本でした。
ばななも食べんとな(^^;
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by ungalmatsu | 2008-09-10 00:05 | 本を読む

眠れぬ 夜

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ここ最近のお供は
「源氏物語」
    瀬戸内寂聴 訳


全十巻は結構なプレッシャー
なので、1巻ずつ買い求めて
おります。
昨夜、巻三をほぼ読了。
まだまだ先は長い・・・

大和和紀の漫画「あさきゆめみし」は好きだったけれども
原文は古文の授業で読んだくらいの知識しかなく
瀬戸内寂聴さんの美しい現代語で、初めて千年前の世界をのぞいているわけですが
未だ色あせていないその魅力に、どんどん惹き込まれていってます。
千年たっても、人の世に変わらぬものの多いこと!千年ですよ!千年!
千年前も、人は今と同じように人を想って喜びを知り、また人を想って苦しんでもいたのです。

すべてどこかで繋がっている・・・・
でも、源氏の君は都落ちの身から栄華の絶頂へと向かうところ。
眠れぬ夜が続くのも、そう悪いことばかりではないのかも?
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by ungalmatsu | 2008-08-14 09:23 | 本を読む

ノルウェイの森

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「ノルウェイの森」上・下
     村上春樹 


昨日、映画化のニュースを読んでびっくりしたこの本は、高校時代のほとんど終わりに、初めて読んだ村上春樹作品でした。持っているのは、もちろん赤と緑に金の帯の単行本。
1988年2月25日発行の第10刷でした。



あの当時、まったく理解できなかった村上ワールド。
時が経ち、次に出会った『羊をめぐる冒険』ですっかりその世界にハマり
以来すべての作品を、何度も何度も繰り返し読んできました。
その中でなぜか手に取ることが少なかった『ノルウェイの森』を受け入れがたかったのは、
そこに漂う喪失感のあまりの大きさのせいで、
物語の中の誰もが無力で、哀しいとしか感じられなかったからかも知れません。


でも、今一度パラパラとページをめくってみて、
これは自分が今どこにいるのか問い直すための小説なのだと、やっとわかりました。
問い直すために、そうする(何かは読めばわかります)必要があるのかどうかは
今でもわからないけど・・・
私は今、緑に近いかも知れない。そしてそうでありたいとも思う。

もう一度、最初からちゃんと読み直してみようと思います。
そして、これがどんな映画になるのか、2010年を楽しみに待ちたいと思います。
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by ungalmatsu | 2008-08-01 23:19 | 本を読む

君たちに明日はない

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「君たちに明日はない」
   垣根涼介 著


こんな体が弱っとる時に、この人の本を読んでも大丈夫だろうかと不安に思いつつ、
みなさんの感想から、比較的大丈夫そうなのを
選んで読み始めたら一気・・・

いや~おもしろかった!
垣根さんの端的かつ的確な表現は
「男らしい」のを通り越して
「動物的」と言っていいほど、ぐいぐいと迫ってくるものがある・・・
ロマンチックには程遠い(というか、ほとんど生臭い)恋愛描写も含めて、私好みの文章でした。

村上真介 33歳。
「日本ヒューマンリアクト」という、小さな、でも取引先は一流企業ばかりという
いかにもうさんくさい会社の社員。
この会社の業務内容は、リストラの査定を会社の人事に成り代わって行い
自己都合退職を受け入れさせること。

リストラ・・・・・・・・経験者だけに、なんともいやぁな響き(苦笑)
「会社としてもできるだけのことはします。再就職先を探すお手伝いもします。」
な~んて言われたって、「絶対アンタらの世話になんかなるものか!」と思いますよ、誰だって。
誰が残って誰が切られるのか、探るに探れなかった時のビミョーな雰囲気を思い出しました。

だれもがそれなりに事情をかかえている・・・リストラする側とされる側、男と女、
それぞれの心理描写がものすごくリアルです。
タイトルだけ見れば否定的だけど
裏を返せば「別の場所なら、明日がある(かもしれない)」という意味。
今後、リストラされる可能性がゼロではない方々(とーぜん今の私もだ!)には
一読をおススメいたします。
意外なところで、自分の新たな可能性が見つかるかもよ。

垣根さんの描く『自意識覚醒』。
この作品では日常の中だったけど、他の作品ではどうやら違うらしい。
読んでも大丈夫・・・・・かな(^^;
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by ungalmatsu | 2008-05-14 20:58 | 本を読む

夜のピクニック

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「夜のピクニック」
 恩田陸
 (新潮文庫)



これまた私にとって初の恩田作品。
ちょっと前にハロハロさんも読まれていたし
2004年の本屋大賞受賞作品ということで
手にとってみました。


「歩行祭」 それは、高校の全校生徒1200人が、
朝8時から翌朝8時まで24時間かけて、80キロを歩く伝統行事。
60キロまではクラス毎に歩行し、夜中2時間の仮眠の後、残り20キロは気のあった者同士の
自由歩行で、全校生徒中の順位もつき、制限時間を越えたものはバスで回収される。

読んでいると、自分もみんなと一緒に歩いているような気がしてきます。
徐々に身体にたまっていく疲労感の描写も、精神的な変化の描写もすばらしいです。
明るいうちはただはしゃいでいたのが、暗くなると語り合うようになり
疲労もピークに達した真夜中になって、ふと本音が言えたり、
早くゴールして寝たいのもあるけど、終わってしまうのが惜しいような気持ちになったり。

「みんなで夜歩く。それだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」

わかる。うまく説明できないけれど、ものすごくわかる・・・


これはストレートな青春小説です。
私が高校生だったのは、遥か過去のことだけれども
今、出会ったなら、今、読んでおかないと・・・・世の中、本当にタイミングだから。

「雑音だっておまえをつくってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思った時にはもう聞こえない」

私が一番うらやましいと思ったのは西脇融と戸田忍の男の友情でした(^^)
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by ungalmatsu | 2008-04-13 21:40 | 本を読む