『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

カテゴリ:本を読む( 106 )

カラ兄読破!

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今回はいったい何ヵ月かかったんか
自分でもわからんようになりましたが
数々の妨害に遭いつつも
読破しました!

『カラマーゾフの兄弟1~5』
   ドストエフスキー
   亀山郁夫訳 (光文社古典新訳文庫)


いまだに間違えて
“ドフトエフスキー”
と言うてしまうんですけど・・・

文庫本なのに、定価で5冊買うと4,200円もします。
ちなみに、1巻目だけはB☆☆K OFFで買いました。
たぶんどこでも1巻だけは格安で手に入るはずです。
みんな1巻目で挫折したっちゅうことです(苦笑)
でも、これからもしかしたら読むかもしれない人に申し上げますが
おもしろくなるのは3巻からです!
そこまで辿り着けば、あとはものすごい勢いで読める・・・はず・・・たぶん、きっと。
亀山さんの新訳になって、読みやすさは格段にアップしてます。
名前が覚えられないのは難ですが、そこはさすが光文社文庫さん!
各巻に、おもな登場人物の名前の入ったしおりが付いています。大きな味方です。
しかし、19世紀のロシア人は本当にあんなに良く喋っていたのでしょうかね?
変なところで読むのをやめると、次に読み始めた時
「はて?これは誰のセリフだったっけ?」と何ページも遡って確認することになります。
あぁ、でも間違いなくおもしろい物語です!

ここから先は、読むつもりのない人へ。

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by ungalmatsu | 2011-03-02 21:18 | 本を読む
1か月ぶりの更新がボヤキ(笑)

ほんと、困るんだよねぇ、村上さん。
人が長編と格闘してる時にこういうおもろい本を出されると・・・

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村上春樹 『雑文集』
       (新潮社)


1979~2010
未収録の作品、未発表の文章を
村上春樹がセレクトした69編。
ジャンルが多岐に渡っているから
あえてそのまま『雑文集』というタイトルだけど
収められている文章は、村上ファンにとっちゃ
「こんなものも、うわ~こんなのも、
えぇ?!こんなのも?!」って感じで
村上さん自身の、“お正月の福袋を開ける
みたいな感じで読んでいただければ”
って表現そのもの。


福袋の中身はと言うと・・・
 序文・解説など
 あいさつ・メッセージなど
 音楽について
 『アンダーグラウンド』をめぐって
 翻訳すること、翻訳されること
 人物について
 目にしたこと、心に思ったこと
 質問とその回答
 短いフィクション
 小説を書くということ

それぞれの文章に、いつ頃どういう経緯で書いたものか、
(中にはそれがまったく思い出せないってのもあるけど)村上さんの解説付きで、
それがまたおもしろい。
賞を取った時の挨拶なんか特に、“だいたいにおいて素直じゃない性格”がよく表れています。

読み応えがあったのは、2009年にエルサレム賞を受賞したときの挨拶。
ニュースでも「壁と卵」の部分(だけ)が大きく取り上げられた、あれです。
当たり前なんだけど、実際のスピーチはもっともっと長くて
あの時、どういう想いで何のために村上さんが現地へ行ってスピーチを行ったのか、
ものすごく心が伝わってくるメッセージでした。

  「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、
   私は常に卵の側ち立ちます。」

全体を通して読むと、この言葉が単にイスラエル政府を非難したものでなないことがわかります。
壁=システムにはない生きた魂を、卵である我々一人一人は手に取ることができる・・・
小説のすべての読者に向けた村上さんの個人的なメッセージです。
この本が出るまで、スピーチ全文を知ることはできなかったのだからしょうがないのだけれど
何にせよその一部だけを取り上げて云々、というのはやはり危険だな、と
反省を込めて思った次第です、はい。

ある物語を読んで、「これはまるで自分のことだ。なぜ作者は私のことをこんなに良く
分かるのだろう?」と思ったり、自分とは違うにしろものすごく共感できたり、というのは
その物語を自分中に有効に取り入れることができたからだ、と村上さんは言います。
だから物語の行方はその時読者が決めれば良いのだ、と。
でも、いくら本の中に入り込んでいたとしても我々はいつか本を閉じて現実に戻ってくるし
いくつもの異なった物語を通過してきた人間には、フィクションと実際の現実との間に
引かれている一線を自然に見つけ出すことができる。
けれども物語慣れしていない人間が、入り込んだ先が虚構であることに気づかず
帰り道もわからなくなったら?
そんな怖さも村上さんは教えてくれます。
ある宗教にのめり込んでいた人が、なぜか『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』だけは
捨てられずに荷物の底に隠し持っていて(もちろん見つかれば没収される)
それだけを頼りにその宗教から抜け出せたそう・・・

日本人としてはうらやましいことに、海外の読者には割といろんな質問にも答えています。
そこから察するに、村上さんの描く世界の全体像をよりはっきり見渡すために
読んで欲しいと思っている長編小説は、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』
そして『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』のようですね。
『1Q84』はBOOK4が出る可能性がゼロではないと考えて、今の時点では“納得”です。

あとは『夜のくもざる』に収録されなかったあまりにも意味のない短編もあり
(私はこういうの大好きなんだけど(笑))
大きなおまけとして、村上さんという人を良く知る、安西水丸さんと和田誠さんとの対談もあり。

できれば村上ワールドへの入り口は小説であって欲しいと思っていたけど
(まぁ、最近まではほとんどそれしかなかったわけだけど)
昨年の『「考える人』ロングインタビューや、
インタビュー集『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』、
そして今回のこの雑文集を読んでみて
これが入り口ってのもアリなのかも知れないと思い始めました。

だって、めっちゃおもしろい(^^)
ボヤきつつも、もちろん顔はニヤけてますから~
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by ungalmatsu | 2011-02-27 21:35 | 本を読む

ねむり

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「ねむり」
  村上春樹 
   (新潮社)


本屋で手に取ったものの
短編1つに1,800円という値段に
しばらくの間固まっていたのですが
やっぱり買ってしまいました。

この「ねむり」は、
短編集『TVピープル』 『象の消滅』
収められている長めの短編「眠り」を
執筆から21年経って少し手を加え
イラストレーション付きで
単行本化されたものです。

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描かれているのは
目覚めつづける女の不定形な日常。
本の中はこんな感じになっています。
ドイツ語版のイラストレーションは
とても新鮮で、美術本のよう。
ほんの少しだけ変わった部分を発見して
1人で喜んでみたり(^^;


眠るという行為を放棄(せざるを得ず)、代わりに自分だけの時間を手にしたことは
どこが間違っているのか・・・
そういえば星新一さんのSFショートショートに、悪魔と取引をして1日に24時間以上を手にした
男の話があったと思うんだけど、何だったっけ??


買ってから気付いたのだけど、前出の『遠い太鼓』に含まれていた期間に
長編以外で書きあげられたのが、この「眠り」と「TVピープル」だったのです!

実は本屋には『カラ兄』3巻を買いに寄ったのに、1~5巻のうち何故か3巻だけ売れていて
仕方なしにウロウロしていて見つけたのがこの本。

つながっています。
不思議です。

そして、持っているはずの『TVピープル』がウチのどこを探しても見つかりません。
不思議です。
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by ungalmatsu | 2011-01-17 20:22 | 本を読む

履き慣れた靴のように

旅に出る時には、何度も読んだお気に入りの本を持って行くことが多いです。
もしかしたら一度も本を取り出す余裕はないかも知れないし
逆にどこかで足止めを食って、何時間もつぶさねばならぬ羽目になるかも知れない・・・
そんな時、自分の一部になっているようなものだと、プレッシャーもショックもない(^^)


今まで、何度も一緒に旅をした本のうちの一冊がこれ。
もう長い間、読み返していませんでした。
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『遠い太鼓』
   村上春樹 (講談社文庫)

     1993年4月15日 第1刷



これは村上さんが1986年~1989年、
日本を離れてヨーロッパで生活しながら
小説を書き続けていた3年間の記録。




実際の村上さんはどうにもならないくらい疲れ切って日本を離れたそうなのですが
スペッツェス島のビーチで目にした「エーゲ海の法則」
(べろっと?ぽろっと?ぱらりと?)だとか
シシリーのパレルモでランニング中に犬と対決
(てめえ、ばかやろお、ふざけんじゃねぇよ!と日本語で怒鳴りつけて勝った)とか
イタリアのテレビの天気予報をする人のジェスチュアが凄くて抱腹絶倒モノ
(1週間雨が続いた時なんか、首でも吊るんじゃないかと心配するくらい真剣に
落ち込んでいた)とか
その場面を想像して笑っちゃう内容がいっぱいで、楽しめます。

そういや、村上さん本人でさえこんな風に言ってました。

不思議な話だけれど人というものは他人の身にふりかかる災難については
比較的簡単に想像力を駆使できるくせに(いや、そういうものだよ、
そういうことってあるんだよ、それくらい予想してなくっちゃ云々)、
それをいざ自分の身にあてはめるとなると、その精神力追求力は夏の午後の老犬のように
不活発になってしまう傾向がある。




そのまま通り過ぎていく観光的旅行者ではなく
そこに留まって生活の根をおろす恒久的生活者でもなく
気に入った場所にアパートを借りて何カ月か生活し、
何処かに行きたくなるとまた別の場所に移っていくという
“常駐的旅行者”だった3年の間に書かれた長編小説が
『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』であったこと、
そして、その3年間は村上さんが37歳~40歳になる間だったこと・・・


40歳を迎えるにあたって村上さんが思っていたことを
その年を越えてから改めて読んでいると、
「あぁ、そうか、(当たり前だけど)村上さんもそういう時期を越えてきたんだな。」と
なんだか今まで感じたことのない不思議な気持ちになりました。
つい最近、映画『ノルウェイの森』を観たせいもあるかもしれないけれど
はじめとおわりの部分がこれだけ心に残ったのは初めて。


どこかへ行ったからといって、何かが解決されるわけではないことを
と同時に、どこにいても、音楽を聴いたり、本を読んだり、知らない土地の話を聞いたりするだけで
得るものも確かにある、ということを知っている年になりました。
時間を経て何も解決していないように見えても、そういう時間を過ごすことに意味があるだろうなぁ・・・

もう一度ふりだしに戻れただけでもまだいいじゃないか、
もっとひどいことになる可能性だってあったんだ。


それでもふと“どこか”へ行きたくなることがあります。
そういえば私のパスポートの期限はそろそろ切れるのだっけ。
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by ungalmatsu | 2011-01-16 20:44 | 本を読む
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村上春樹 インタビュー集
    1997‐2009
  『夢を見るために
 毎朝僕は目覚めるのです』


単行本ですが、ソフトカバーなので
そんなに重くはありません(^^;

んが!539ページはかなり読みごたえがありました。


でも13年間でこれだけ、ってのは、
現代小説家のインタビューとしては
ものすごく少ないのでしょうね。
海外メディアの質問は意外な点をついているところもあり
それに対する村上さんの答も、大変興味深かったです。
あ、答というのは「回答」であって、「解答」ではありません。



文章が読みやすくて、会話のテンポがよく、ストーリーがしっかりしているから素直に読める。
読み終わった後に「あぁ、おもしろかった」と思う。
でも読み終えて本を閉じた時に、何かがひっかかる。
それで「でも、あれはどういうことだったんだろう」と考え出す。
もう一回読み返す。



これって、私が村上作品に対して共通してやっていることなんだけど
そういうふうに書いてるんだそうですよ!
(そして、そういう読者はありがたい存在なんですと。)
そして、1回目よりは2回目、2回目よりは3回目、とその「何か」は少しずつわかっていくけれど、
何回読み返したところで、わからないところ、説明のつかないところは残るんだそうです。

私は、いわゆる「村上本」を読んだことはありませんが
村上さん自身が「フィクションを理解するためマニュアル(=解説本)に頼るのは歓迎できない」
と言われていることに、ちょっとホッとしました。
可能性は幾通りもあって良いのだと・・・

5年前(って、つい最近ですよね(笑))のインタビューで
最近の人々はすっかり本を読まなくなったと言われるけれど、そんな風には思わない、と
村上さんは言われていました。
どんなに強力な競争相手がまわりに存在しているとしても、
本を読む人は本を読むんです。
パーセンテージは減ったかもしれないけれど、それでも進んで本を手に取る層は
確実に存在します。


最近、めっきり本を読むスピードが落ちたと実感する今日この頃ではありますが
これからもボチボチでよいから本を読んでいきたい、と改めて思いました。
今も生涯3回目の「カラマーゾフの兄弟」(新訳は初)と格闘中なんですけどね~
村上さんだって今までに4回しか読んでないっていうじゃないですか・・・
さて、あと何ヵ月かかることやら?!

この本、長いインタビューはともかく、“あとがき”だけでも読んでみると良いですよ(^^)
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by ungalmatsu | 2010-11-07 21:21 | 本を読む

「世間」を笑い飛ばせ!

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鴻上尚史
週刊SPA!連載のエッセイ「ドン・キホーテのピアス」第14弾。

毎度のことながらズバズバ切って、
グサグサ刺すようなこと書いてますな(笑)

おもしろそうだなぁと思ったのは、
OECD(経済協力開発機構)が実施している
PISA方式と呼ばれるテスト。
これは、「知識を問う」テストではなくて「知識をどう使うか」というテストなんだそうです。
文化を越えてコミュニケイトするには、暗記した単語を並べてもダメで、
お互いがどう違うかを確認すること、つまり、「どちらが正しいか?」ではなく、
相手の考え方を理解しようとする力が必要なわけです。
中学生向けの問題がいくつか紹介されてましたが、結構難しいと感じましたよ。

大切なのは「想像力」。

続きは長いです。
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by ungalmatsu | 2010-08-20 23:56 | 本を読む

砂漠

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『砂漠』
  伊坂幸太郎(新潮文庫)



待ってました、伊坂作品の文庫化!



なんてことは、まるでない。



なぜなら・・・・・









また(← また?)、やっちまいました(笑)
ハードカバー、持ってたんだった!!!

しかも、本屋で中をぱらぱら立ち読みした時には気付かず
帰って冒頭読み始めた途端に、前に読んだことあることに気付きました。
かなりヤバい私の記憶装置。ま、今に始まったことじゃないですけど・・・


「学生ってのは、近視眼型と鳥瞰型に分類できるんだよ。」

近視の奴は、目の前のことしか見えない。遠くはお構いなし。
鳥瞰図の鳥瞰ってのは俯瞰する=上から全体を眺めるっていうか、周囲を見下しているような奴。

入学した大学で知り合った5人の男女、東堂、西嶋、南、東堂、北村、鳥井は果たしてどちら?

伊坂作品ですが、大事件は起こりません。
ただし、400万の賭けボーリングや、襲う時に「大統領か?」って聞く連続通り魔
(通称プレジデントマン)や、オトナの裏事情を暴く超能力対決や、
瀕死の重傷を負うことになる張り込みが、大事件でないと言えるかどうかは別として、ですが・・・

割と普通の北村にからんでくる、それぞれのキャラクターはすごい。
すごい美人の東堂、「あのね、目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけ
ないじゃないですか。」なんて演説ぶつ西嶋、スプーン曲げちゃう南、どこまでも無鉄砲な鳥井。

同じクラスに苗字に東西南北をもつ4人が揃った → 四者会談(確率と中国語の勉強)。
って発想がそもそものきっかけってところからして無意味。
そう、この小説は麻雀知ってるとより楽しめるはずです。
私は教えてもらったことあっても、ぜ~んぜん覚えてないのでちんぷんかんぷんだったけど。


それでも、なぜだか自分の大学時代を思い出しながら読んでました。
それこそ大事件なんて何もなかったけれど、大学に行かなければ体験できなかった
今より確かに“ヒマ”も“カネ”もあった(笑)あの4年間って結構貴重な時間だったと思います。
無意味な時間って、人生には必要だと思う。
今の年齢÷2のあの時代、バブリーだったしね~(^^;  オホホ・・・
あの時代が良かったなぁ。あの時代に戻りたいなぁ。






なんてことは、まるでない。

暇も金もなくて砂漠のど真ん中だとしても、今のほうがいい。
と思えるのも、無意味な時間を過ごした記憶があるからなのかな。
そんなに目立たず、静かに生きていたいと思う北村型の人間の周りに
なぜか刺激的な出来事が、思わぬところから起こるのは
無意識のうちに心のどこか一部分がそれを引き寄せているからなのかしら?(ひしひし)



思い出したこともありました。
ラモーンズのCDは持ってる!大学時代、ライブも行った!!!

が、パンクにはまった理由も、ライブに行った理由も全く思い出せない・・・・


これに懲りて、今後は同じ本を2冊買うようなことはしないようにしよう、と心に誓いました。

















なんてことも、まるでない(笑)
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by ungalmatsu | 2010-08-16 15:12 | 本を読む
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新潮社の季刊誌『考える人』に、
村上春樹さんのロングインタビューが掲載されてます。

何と!
箱根で2泊3日にわたって行われた
80ページの超~~~~~~~ロングインタビュー。

内容はこんな感じで・・・
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すげーです。
すげー読み応えアリです。

長くなるので、続きはClick
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by ungalmatsu | 2010-08-16 13:07 | 本を読む

文房具を買いに

写真にひかれて、思わず買ってしまいました。
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片岡義男 
『文房具を買いに』(角川文庫)






手帳、ノート、鉛筆、サインペン、
クリップ、押しピン・・・
オートバイに比べたら
(片岡さんといえばオートバイでしょう?!)
安くて小さい身近な日常の品々。
実はまだ文章を読み切ってはいないのだけど、
堅苦しくない程度の“こだわり”が感じられたり
ちょっとしたおもちゃで遊び心を見せたり、実は露出を間違えて撮っちゃった写真だったり。
最近の片岡さんもいいんじゃない?! 何だか新鮮な1冊でした。

ついでに、ここ数カ月の備忘録・・・
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by ungalmatsu | 2010-06-15 00:45 | 本を読む

1Q84 BOOK3

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4月16日の発売日には、
朝から駅でバナナのたたき売りの様に
売られていたとか(笑)

とりあえずファンとして、第1刷を手に入れて
おきたかったので発売日当日の夜には本屋へGO。
で、無事、GETしました。


  村上春樹 
  1Q84 BOOK 3 〈10~12月)




どこまでも抽象的にしか感想を述べられないのに
何か残さずにはいられなくする困った(そんなの村上さんの知ったこっちゃない)作品です。


BOOK1、BOOK2から待つこと10カ月・・・長かった・・・のかなぁ?
でもあんまりそんな感覚はないってのが正直なところです。
かえってこの10カ月という時間があったからこそ、知らない間に物語を
受け入れられていたのかも知れません。
というわけで、私はこのBOOK3にすんなり入って行けました。

BOOK1~2のアンサーブック、と言うよりは、村上さんが今までの作品では決して描かなかった(あるいは、放置されていた)物語の少し先、の物語。青豆の身の上に起こったことは、サプライズでした。とある書評では「えぇ、そっち?!」と表現されてましたけど、まぁ、確かに・・・それよりも、あっちの世界からの出口が描かれていたことのほうが新鮮だったかも。「スプートニクの恋人」でも、「ねじまき鳥クロニクル」でも、あっちの世界から帰ってきたかどうかの結末は読者に委ねられたままでしたもんね。ん?1Q84の出口は見つけたけれど、その先にあるのが果たして元の1984なのか、はたまた別の世界なのかはわからないままなのか・・・。でも少なくとも天吾と青豆がずっと求めていたものが、手の中にあることだけは確かなのだから、それはそれで一つのハッピーエンド(反対に、そこが1Q84であることも理解できぬまま消された牛河のデッドエンド。)と受け止めました。これも、村上作品では珍しい・・・


BOOK3の中にも閉じられていないいくつもの物語が黒い穴を開けたまま。
でもそれは、天吾とクミとこんな会話で妙に納得させられたりしました。




「人が一人死ぬというのは、どんな事情があるにせよ大変なことなんだよ。この世界に穴がひとつぽっかり開いてしまうわけだから。それに対して、私たちは正しく敬意を払わなくちゃならない。そうしないと穴はうまく塞がらなくなってしまう」

「穴を開けっぱなしにしてはおけない」「その穴から誰かが落ちてしまうかも知れないから」

「でもある場合には、死んだ人はいくつかの秘密を抱えていってしまう。そして穴が塞がれたとき、その秘密は秘密のままで終わってしまう」

「私は思うんだけど、それもまた必要なことなんだよ」

「どうして?」

「もし死んだ人がそれを持って行ったとしたら、その秘密はきっとあとには置いていくことのできない種類のものだったんだよ」

「どうしてあとに置いていけなかったんだろう?」

「たぶんそこには死んだ人にしか正確には理解できないものごとがあったんだよ。どれほど時間をかけて言葉を並べても説明しきれないことが。それは死んだ人が自分で抱えて持っていくしかないものごとだったんだ。大事な手荷物みたいにさ」



危険とわかっていても覗き込んでその深さを確かめたい(開けられたままの)穴は、
“ふかえり”と“リトルピープル”の行方。リトルピープルって、私の中では、
『踊る小人』(蛍・納屋を焼く その他の短編収録)のイメージなんですけど・・・
うぅむ、ヤバい。どうやら穴に落ちかけているようです(苦笑)

果たしてBOOK4は存在するのでしょうか・・・・
それが穴から救ってくれるとは限らないですけどね、村上さん!
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by ungalmatsu | 2010-04-24 16:56 | 本を読む