『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

父が遺していったものの中には、かなりの数の洋酒コレクションがあった。
もちろん集めるだけでなく、飲むことも好きだった。
「やる」と言い残して逝ったわけではないので、いつか自分で飲むつもりだったのだろう。
ところが、我々3姉妹は誰一人として下戸の母親の血を継がなかったので(苦笑)
(おまけに長姉は阪神淡路大震災で「壊れたらおしまい」という経験をしていた)
遺されたウイスキーやコニャックは“父の供養”として、ウチへ集まるごとに空けられていき
10年たった今では数本を残すのみ・・・
一番の消費者は間違いなく長姉なので、
一足先にいったあちらで父に怒られているかも知れない(笑)

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これらのウイスキーが今の価値でどれくらいなのか
全然知らないけれど・・・

思えば、家でお酒を飲み始めた最初の頃
(二十歳・・・ではなかったな(笑))から
父は時々こういうウイスキーを飲ませてくれた。
(父が毎日飲んでいたのは、ブラックニッカ。)






堂々と飲める年になると(?!)、神戸に住んでいた姉が
時々、ちゃんとしたバーに連れて行ってくれた。
ちゃんとしたバーというのは・・・当時の年で友達同士では行けないような
ホテルのメインバーのような(夜景の見えるスカイラウンジではない)ところ。
どちらもお酒の薀蓄を語るわけでなく、気取って飲むわけでもなく、静かに、
ただ、おいしいお酒とはこういうものだというのを最初に教えようとしてくれていたのだと思う。

みんなでワイワイ飲むお酒の楽しさも、
日本酒やワイン、焼酎、泡盛といった他のお酒(どういうわけだか、ビールは最初から好き)の
おいしさも、自分でどんどん見つけていったけれども、苦い経験もそれなりにしたけれど、
あの最初の頃の経験は、自分の根底に、確かに財産として今でも残っている。
そして、長姉ほどおいしそうに(愛おしそうに?)お酒を飲む人を、私は見たことがない。
それはもう私にとっては、憧れといってもいいくらいだった・・・


というようなことを、この本を読みながら考えていました。
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「もし僕らのことばが
  ウイスキーであったなら」
     村上春樹


スコットランドのアイラ島で
シングル・モルト・ウイスキーを心ゆくまで賞味し
アイルランドのあちこちで
アイリッシュ・ウイスキーを楽しんだ
村上春樹夫妻の2週間ほどの旅行記です。

そういえば、父が晩年気に入っていたグレンリベットやマッカランなどの
シングル・モルト・ウイスキーはすべておいしくいただいてしまったっけ・・・

ウイスキーが好きでなくても、旅行記として
そして、スコットランドやアイルランドの写真集として楽しめる本でもあります。
村上さんの旅行記としては、「遠い太鼓」もおススメです。

うぅむ、どこかおいしいウイスキーを静かに飲ませてくれるいいお店はないだろうか・・・
                              (と、梅酒ロックを片手につぶやいてみる)
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by ungalmatsu | 2008-10-24 00:22 | 本を読む