『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

好きな言葉シリーズ ⑲

「ふたつよいことさてないものよ」


                河合隼雄 著 「こころの処方箋」 より



そもそものきっかけは『大人の友情』で、ひょんなきっかけから『ココロの止まり木』を読み、
夏目漱石の『こころ』や、太宰治の『走れメロス』を読みかえしたりした後で
手にしたのが『こころの処方箋』でした。


読み終わった後で、目にしたこの本の紹介文がこちら。

「耐える」だけが精神力ではない。心の支えは、時にたましいの重荷になる。――あなたが世の理不尽に拳を振りあげたくなったとき、人間関係のしがらみに泣きたくなったとき、本書に綴られた55章が、真剣に悩むこころの声の微かな震えを聴き取り、トラブルに立ち向かう秘策を与えてくれるだろう。この、短い一章一章に込められた偉大な「常識」の力が、かならず助けになってくれるだろう。


ひとつひとつの章は4ページと短く、難しい言葉も一切無しです。
それでも、読むと「そうそう、そのとおり」といちいち納得してしまうのは、
やっぱり毎日の生活の中で、「常識」を忘れてしまいがちだからなのでしょう。

   「人の心などわかるはずがない」
   「100%正しい忠告はまず役に立たない」
   「自立は依存によって裏づけられている」
   「強い者だけが感謝することができる」
   「「幸福」になるためには断念が必要である」

フムフム、なるほど・・・


その中のひとつ、「ふたつよいことさてないものよ」という言葉は、
河合さん本人もお気に入りだった“呪文”で
ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられる、ということ。
逆に、悪いことは、何かよいことのバランスのために存在すると
考えることができるというのです。
なるほど・・・・・

そう思うと、「心の見とおしのなさを示すイライラ」や、行き場のない嫉妬心も少しはおさまって
あらぬ方向にぶつけてしまいそうになる怒りも和らぐような気がしてきませんか。
誰かを思ってあふれる涙は人前で流しても良いけれど、
自己嫌悪に陥った時のどうしようもない涙は、河合先生言うところの“近所迷惑”なので
お風呂場か布団の中で、誰にもわからぬように流せばよい・・・・

何てことを今日は思っていても「一番生じやすいのは180度の変化」なので
明日になったら、またジタバタと、この本のページをめくっているかも知れません(^^;


「人間理解は命がけの仕事である」ことを忘れないためにも
「己を殺して他人を殺す」ことのないようにするためにも
この本はしばらく手放せそうにありません。

「ふたつよいことさてないものよ」
私が難破しそうになっていたら、この呪文をそっと唱えてやってくださいな。
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by ungalmatsu | 2008-09-29 22:24 | 好きな言葉 | Comments(0)