『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

大人の友情

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「大人の友情」
  河合隼雄


いつもは行かない本屋で、
探していた本を見つけてレジに向かう途中、
この本と目が合いました。


河合隼雄さんの本は、
柳田邦男さんや、村上春樹さんつながりで、
何冊か読んだ事がある程度。
でも読めば読むほど、
生きてらっしゃるうちに講演会などで直接お話を聞いてみたかったと思わせる人です。
今となってはもう遅いのだけど・・・



帯に書かれていた言葉は、『人生最後の財産は、友情』。

内容はというと、

「友達が欲しい」
「友情を支えるもの」
「男女間に友情は成立するか」
「友人の出世を喜べるか」
「友人の死」
「「つきあい」は難しい」
「碁がたき・ポンユー」
「裏切り」
「友情と同性愛」
「茶飲み友達」
「友情と贈りもの」
「境界を越える友情」

どこからでも、気になる章から読むことが出来て、
それぞれに何かしらこれからの生き方のヒントがありました。
ただし、河合さんは「こうだ」と決め付けるような言い方はしません。
やさしい言葉で、なるほどなぁと思わせる見方を示したり、
誰でも知っているような物語を例に出して、わかりやすく説明したり・・・
読んでいる途中で、「今まで経験してきたのはこういうことだったのか」
ふと気付くと自分で考えている、そんな時間を与えてくれる本でした。


その一部だけを取り出すのは危険かも知れませんが、印象に残ったのは

友人の悲しみに同調するのはそれほど難しくはないが、
喜びに対しては思いがけない嫉妬が動き始める事が多いのである。
この方が普通だと言ってもいいだろう。


という一文。


友人が自分より幸せそうな時、
友人が自分より調子いい時、
友人が自分よりついてる時、
友人としてうれしく思う気持ちの陰で、どこか妬ましく思っている気持ちに気付いて
そんな自分の小ささがイヤになる事、あったりしません? 私には・・・・・あります。


また別の章では

友人関係にもこのようなもの(一心同体)を理想とするところがあって
そうなると、何をするにしても一緒でなくてはならない。(中略)
しかし、人間にはどうしても「個」というものがあるので、これは長続きしない。
時に、何と親密な関係かと思っていた友人同士が急にけんか別れしたりするのも
このためである。



お互いの距離についての調節や操作にそれほど気をつかうことなく、
相手と共にいる、あるいは「あの人がいる」と想うだけで、ほっとできるような関係が
ひとつでもあれば、その他のつきあいは楽になるだろう。そして、そのような関係こそ
友情と言えるものの根本ではなかろうか。



大人の友情に必要なのは“適度な距離”ってことでしょうか。


男女間に友情は成立するか・・・非常に興味深かったです。
ちなみに、私は、知人や仲間というのは別にして
「恋愛感情の“全く”存在しない男女間の友情」は成立しない、と思っています(^^;


文庫になっているので、気になった章だけでもぜひ読んでみてくださいね。
私もさらっと流した章もあるので、また読み返してみたいと思います。
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by ungalmatsu | 2008-02-14 22:01 | 本を読む | Comments(0)