『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

明日の記憶

一気読みしたのは、荻原さんのこの作品でした。
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「明日の記憶」
   荻原浩
 (光文社文庫)


50歳になったばかりの広告代理店営業部長、
佐伯に宣告された病気は
「若年性アルツハイマー」

この病は、すべての記憶を残酷に奪っていく。
昨日覚えていた事を今日はもう思い出せない。
それどころか、ついさっきわかっていたことさえ・・
記憶を失うと言う事は、
生きる術も忘れていくと言う事。
最終的には死に至る。
だが、仕事はもちろん、生きがいを感じていた趣味も、
家族も、そして愛する人の顔さえもわからなくなってしまったら、
肉体としては生きているその人を、果たして記憶を失う前と同じ人だと思えるだろうか。


最初は徐々に、そしてついには思わぬスピードで自分を奪われていく本人の恐怖。
そして、それを受け入れざるを得ない、彼をとりまく人々の悲しみと、彼への深い愛。
その日のことを書き留めただけの日記が、実に切ない。あまりにも切ない。


今まで読んだ2つの荻原作品とは、全く路線の違う物語でした。
あのユーモアたっぷりの荻原さんが、こんな世界を見せてくれるなんて・・・
アルツハイマーは、誰もがなる可能性のある病気です。
そんな現実的で重いテーマでありながら、生きる喜びを教えてくれる本です。
読んで本当によかったと思わせてくれた荻原さんに、脱帽ですm(_ _)m
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by ungalmatsu | 2008-01-06 21:55 | 本を読む