『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

明日の記憶

一気読みしたのは、荻原さんのこの作品でした。
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「明日の記憶」
   荻原浩
 (光文社文庫)


50歳になったばかりの広告代理店営業部長、
佐伯に宣告された病気は
「若年性アルツハイマー」

この病は、すべての記憶を残酷に奪っていく。
昨日覚えていた事を今日はもう思い出せない。
それどころか、ついさっきわかっていたことさえ・・
記憶を失うと言う事は、
生きる術も忘れていくと言う事。
最終的には死に至る。
だが、仕事はもちろん、生きがいを感じていた趣味も、
家族も、そして愛する人の顔さえもわからなくなってしまったら、
肉体としては生きているその人を、果たして記憶を失う前と同じ人だと思えるだろうか。


最初は徐々に、そしてついには思わぬスピードで自分を奪われていく本人の恐怖。
そして、それを受け入れざるを得ない、彼をとりまく人々の悲しみと、彼への深い愛。
その日のことを書き留めただけの日記が、実に切ない。あまりにも切ない。


今まで読んだ2つの荻原作品とは、全く路線の違う物語でした。
あのユーモアたっぷりの荻原さんが、こんな世界を見せてくれるなんて・・・
アルツハイマーは、誰もがなる可能性のある病気です。
そんな現実的で重いテーマでありながら、生きる喜びを教えてくれる本です。
読んで本当によかったと思わせてくれた荻原さんに、脱帽ですm(_ _)m
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Commented by yumemi-m at 2008-01-06 22:53 x
うんぎゃるまつさん、ありがとうございます。
次の荻原作品はこれでしたか……。
荻原さんの別の顔も気に入って頂けて嬉しい限りです♪
って、私はただの一ファンなんですが。
Commented by ハロハロ at 2008-01-06 23:08 x
あ、この本、実は年末に本屋で立ち読みしてました・・・・・。(笑)
もちろん最初の部分だけですけどね。
荻原さんの作品は、いろんな世界が待っててくれそうで、私も読むのが楽しみ。
Commented by yumemi-m at 2008-01-08 21:55
この作品は、荻原さんが「脳みそを穿り返すようにして書いた」と何かのインタビューで答えられていたのが印象的ですね。新聞広告のコメントでも、「記憶の話を書こうとしたら、生と死の話になりました」と書いていらっしゃいましたし。未読の方のために詳しいお話は避けますが、荻原さんはこの作品だけの方ではない、というのは声を大にして言いたいです。
これは荻原さんのひとつの顔にしか過ぎないんですよね。
どんなものを書かれてもすべてに何か残るものを置いてくれる……やはり荻原さんは、素晴らしい作家の方だと本当に思います。
Commented by ungalmatsu at 2008-01-08 23:03
★管理人レスです!遅くなりましたm(_ _)m
>yumemiさんへ
最初にこの作品を読んでいたら、荻原さんの印象は全く違っていたでしょうね。
この後に、あのユーモアたっぷりの作品を読んだとしたら
あまりのギャップに戸惑っていたかも??
本当にいろんな顔を持った方です。
でもyumemiさんの言われるとおり「すべてに何か残るものを置いてくれる」・・・
まだまだ知らない別の顔を楽しみに次の本を読みたいと思います♪

>ハロハロさんへ
あ、やっぱり運命感じます(笑)
ハロハロさんにもぜひ読んで欲しいな~、最後まで(^^;
by ungalmatsu | 2008-01-06 21:55 | 本を読む | Comments(4)