『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

ゴールデンスランバー

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『ゴールデンスランバー』
 伊坂幸太郎 著 (新潮社)

荻原浩さんの本を読むつもりが
yumemiさんの絶賛ぶりに心が揺らぎ
手に取ってしまいました。
500ページの大作を、寝る間を惜しんで、
それでも一週間もかかってようやく読了。

私も声を大にして言いましょう!
間違いなく、
現時点で伊坂作品最高傑作です!!

そして、今年読んだ本の中で、ナンバーワン!!!



偶然にも、また「組織」対「個人」のお話。

首相暗殺の濡れ衣を着せられたのは“ちょっとした事で顔と名前を知られた普通の人”青柳雅春。
相手はおそらく国家規模の巨大な陰謀。
身に覚えのない彼は、わけもわからず逃げる!逃げる!逃げる!
誰かを犯人に仕立て上げる事など簡単に出来てしまう“大きな力”の存在。
警察やマスコミの言う事が、すべて正しいなんて思ってる人はいないだろうけど
自分がもしこの事件を、一国民として見ていたとしたら、
彼が“犯人ではない”真実を知る術はない・・・となると、これは完全犯罪なのだろうか。


息継ぎする間もないくらいのスピード感、今まで以上に細かいパズルのピース。
その中にちりばめられている気の効いた会話の数々。
逃げる青柳雅春を助ける人たちとの、出会いとすれ違いの絶妙なタイミング。
すべて偶然?必然?運命?
傍観者だったはずなのに、読み終えた後、しばらく動けませんでした。
またまんまと伊坂マジックにはめられていたことには、もう爽快感さえ感じたりして・・・

「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ。」

理屈じゃなく、直感で動く人たち。
岩崎もステキだけど、青柳の父親なんて最高じゃない?!
元恋人の無実を信じて(感じて?)あれだけ動ける樋口晴子もいい女だし。

この作品のおもしろさは、『オチ』ではなく『展開』だと思います。
だから例え途中でオチが読めたとしても大丈夫!
パズルの最後のピースをはめ終わった時に初めて見える本当の青柳の姿には
思わずニヤッとしてしまいました。センスあるなぁ(^^;


でも「おもしろい」、と同時にやはり「恐ろしい」小説であることは確か。
あとがきで伊坂さんは「たくさんの嘘を混ぜ合わせて、取り込んでます。」と書かれてました。
うん、そうであって欲しい。でないと怖すぎる(苦笑)

もう一度、声を大にして言います。めちゃくちゃおもしろいです!!

【おまけ】
『ゴールデンスランバー』
1969年に発表されたビートルズ実質上のラストアルバム「アビィ・ロード」収録。
"Golden Slumber~Carry That Weight~The End" → YouTube
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by ungalmatsu | 2007-12-19 00:31 | 本を読む