『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

エゴ・サーチ

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エゴ・サーチとは、インターネット上で、
自分の本名やハンドルネームで検索すること。
最近では、自分の個人情報が漏れていないか
確認するために、有名無名にかかわらず
定期的にエゴ・サーチするのがよいと言う
人もいる。
また、就職試験にさいしては、
応募者に黙って応募者の名前を検索することも
普通になってきた。
インターネットには、
あなたの知らないあなたの情報が
あるかもしれない・・。
               (帯より)



エゴ・サーチ
  鴻上尚史 (白水社)


鴻上さんが主宰する“虚構の劇団”で上演された芝居の戯曲を読みました。
困ったことにおもしろい芝居の戯曲は、戯曲で読んでもおもしろい。
なぜ困るかというと、これを芝居を観ていたらどんなにおもしろかっただろうかと
後悔することになるからである。
困った・・・



エゴ・サーチで出会ったもう一人の自分・・・物語はそんな風に始まります。

小説家志望のフリーター、一色健治。担当編集者、夏川理香。
一色が書いてきた小説を前に、夏川が不機嫌なのは、小説がおもしろくなくて、しかもたった5枚しか
書けていないこと以上に、一色のブログに、昨日1日15時間ぶっ続けでスターウォーズシリーズ
1から6まで観てました、と書いてあったから・・・
なのですが、当の一色はそれは自分のブログではないと言います。
名前も出身地も学歴も、大学時代に所属していたサークルも、2年くらい前に交通事故を起こしたことも
今は小説家志望のフリーターであることも、すべて事実だけれども、それを書いているのは自分ではない・・・
唯一違うのは、ブログの一色は会社に就職したことがあり、リアルの一色はずっとフリーターという点だけ。
そして一色がそのブログ主にメールを出してみると、驚くことに「会いませんか」と返事が来るのです。
でも待ち合わせ場所にブログの一色は現れませんでした。

“ネットであなたの夢かなえます”エゴ・サーチカンパニーの社長、田中実。
アシスタントの桐谷舞。金はあるから有名にしてくれと依頼してきたフォークデュオの松山と小池。
Twitter、ウィキペディア、2ちゃん、mixi、ブログ、掲示板、ありとあらゆるネットを使い
謎のフォークデュオとして売り込みにかかるものの、何せその名も「骨なしチキン」ゆえ前途多難。

女を食いものにする自称カメラマン、広瀬と、気付きながら食われ続ける女、島袋日菜子。
広瀬は「佐伯」と名乗り、誰かを探しているふう。

(一色の書く小説に登場する)南の島の女性(又の名を小田切美保)とキジムナー(又の名をクミラー)。
美保は実は既に死んでいて、幽霊としてこの世に残っているが、自分がどうして死んだか覚えていない。

そして、物語は交差し、そこから呼び起こされる、忘れられていた記憶とは・・・

広瀬と一色と美保は同じ会社に勤めていたこと。
一色と美保は、仕事が一段落したら密かに2人で旅行に行く計画だったこと。
2人が旅行に出かけた先で居眠り運転から交通事故を起こし、美保だけが死んだこと。
一色はショックのあまり自殺を図り、それに関わる一切の記憶を失くしていたこと。

広瀬は一色を探すために、一色としてブログを立ち上げていたのです。
事故の原因は実は自分が作ったことを一色に謝るために。
2人の計画に気付いた広瀬は、仕事のチームが壊れることを恐れ、
徹夜続きの仕事の最後の詰めを一色1人にに任せていたのでした。
美保も思い出します。
疲れた一色が運転する隣で、絶対寝ないって言ったのに寝てしまったことを。


この芝居では、鴻上さんが早稲田大学で客員教授をやっている時に助手を務めていた女性の言葉が
そのまま使われているんだそうです。


「恋人の前で、泣くことと歌うことと謝ることを恥ずかしがらない、というのは
 私のちっぽけにして最大の哲学だ。」


若いな、と思いながらうんうんと頷いてしまいます。
美しい人は泣いたって美しいけれど、そうじゃない人は泣いたらとんでもない顔になるんだよな、
と思いながらうんうんと頷いてしまいます。

「みっともなくなるくらい夢中になれないなら、恋愛なんて無意味だ。
 ちゃんとしようとしてよけいみっともなくなってしまうのが、最高に素敵だと思う。」


若いな、と思いかけて、
あ、でも若い時の方が素直になれなくてもがいていたかも、と思いなおしたりもします。


24歳で事故で亡くなった彼女の言葉は、芝居の中で生き生きと輝いていました。


物語の最後は、鴻上さんの大好きな南の島です。
エゴ・サーチカンパニーの社長も、フォークデュオ「骨なしチキン」も、クミラーも
ちゃんと誰かを救っているのですが、私の頭では要約出来なくなってしまいました(苦笑)


こんな中途半端な説明で、いったいどんな芝居なんだ?!って思うでしょうが
大丈夫!(← 何が?) そこはさすが鴻上さんです。
予告編は、ほら、こんな感じ。



戯曲を読むと、ちゃんと唐突なダンスシーンだってあります。
大丈夫!

そろそろ11月の第三舞台復活公演のお知らせメルマガが届く頃だろうか・・・
期待は否応なしに高まる・・・


ちなみに、自分の名前でエゴ・サーチしてみたけど
“そんな~時代も~あ~ったねと~”の過去の大会記録ばっかりで
全然おもしろくありませんでした、はい(笑)
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by ungalmatsu | 2011-05-16 21:51 | 本を読む | Comments(0)