『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

LORD OF THE RINGS

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一つの指輪は、すべてを統べ、
一つの指輪は、すべてを見つけ、
一つの指輪は、すべてを捕えて、
くらやみのなかにつなぎとめる。



トールキンの『指輪物語』全9巻を読了したので
映画『ROAD OF THE RINGS』3部作を一日で一気に観賞。

第1部「旅の仲間」(原作1~4巻)、第2部「二つの塔」(5~7巻)、第3部「王の帰還」(8~9巻)
あの膨大なスケールの物語をよくぞここまで映像化したものだと、まずはそこに感心してしまいました(^^;
あらすじや内容についてここで説明しません。
(そういうサイトはいっぱいあるので探してね)
相関図については、こちらなどが良いかと思われます。
現実世界とリンクしない完全な異世界を描いたものを“ハイ・ファンタジー”と言うそうですが
それはそれは数多く登場する聞き慣れない固有名詞に苦戦しつつも
(原作10巻目の追補編に収められている、固有名詞便覧が役に立ちます。)
本を読みながらそれがどんなものか想像する醍醐味は相当ありました。
映画では、悪の側はあまりに汚らわしく描かれていてわかりやすかったですけど。

しかし、あたしゃ何でまたこんな時期にこんな本をこんなに一生懸命読んで
映画まで観てしまったんだろう?  と思ったのが正直なところ。
世界を支配するために創られた指輪と、指輪の力でむき出しにされてしまう欲望、
そして、その指輪を滅ぼそうとする小さな存在の長く厳しい旅・・・
指輪の重荷を1人で背負うことになったフロドにも
フロドをどこまでも支えようとするサムにも、
かつて指輪を所有し呪いつつもまだ求め続けるゴクリ(映画ではゴラム)にも
果たしてフロドの旅は続いているのか知るすべもないまま
望みを捨てずに戦うガンダルフ、アラゴルン、ギムリら旅の仲間たちにも
気持ちが入り込めば入り込むほど、読んで苦しくなる物語でした。

だけど、トールキンがこの物語を執筆した時代(1936~49)も然ることながら
今、この時代、この時期にこそ読まれるべき本なのかも、という気もしてきました。


好きな場面の一つは、第1部、モリアの坑道で交わされる、フロドとガンダルフの会話。

死ぬべきものが生きながらえ、生きるべきものが死んでいく。
お前にそれが決められるか。生と死を軽率に語ってはならん。
賢者といえども未来は見えん。あのゴラムもわしらにとって吉が凶かはわからんが
何か役目があるのじゃ。いずれ明らかになる。ビルボの情けが多くの運命を変えた。

    指輪なんかもらわなければ、こんなことにならなかった・・・


つらい目にあうとだれもがそう思うが、思ったところで今さら変えられん。
それよりも自分が今何ができるかを考えるべきじゃ。
この世には邪悪な意思以外にも別の力がある。
ビルボは指輪に出会うべくして出会い
お前もそれを受け継ぐべくして受け継いだのじゃ。
そう思えば力もわく。


“指輪の破壊”という点ではめでたしめでたしの終わりですが
私はその後のエピローグこそが(映画ではちょっと描き足りなかった感はありましたが)
この物語の深さであり、それこそが真実であると感じたのでした。
長いですが、よい本です。
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by ungalmatsu | 2011-05-02 21:22 | 本を読む