『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

「世間」を笑い飛ばせ!

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鴻上尚史
週刊SPA!連載のエッセイ「ドン・キホーテのピアス」第14弾。

毎度のことながらズバズバ切って、
グサグサ刺すようなこと書いてますな(笑)

おもしろそうだなぁと思ったのは、
OECD(経済協力開発機構)が実施している
PISA方式と呼ばれるテスト。
これは、「知識を問う」テストではなくて「知識をどう使うか」というテストなんだそうです。
文化を越えてコミュニケイトするには、暗記した単語を並べてもダメで、
お互いがどう違うかを確認すること、つまり、「どちらが正しいか?」ではなく、
相手の考え方を理解しようとする力が必要なわけです。
中学生向けの問題がいくつか紹介されてましたが、結構難しいと感じましたよ。

大切なのは「想像力」。





かなり前の話になりますが、ある人に徹底的に嫌われた経験があります。
彼女が私を嫌う理由はだいだいわかっていましたが、その原因が私にあるとは思えなかったので、
私としては関係を改善する術がありませんでした。

で、彼女はどうしたか?

私を徹底的に無視しました。そりゃもう見事なまでに。誰かと一緒にいても、そこに私だけがいないように
振る舞ってました。しかも(一部、感づいていた人はいたと思いますが)私にだけそれがわかるように。
他の人を巻き込んで複数で無視すれば、受け止めようによってはいじめになりますし、無視してる自分が悪者にされることだってあるでしょう。でも他の人にわからなければそんな危険はありません。
当事者ながらその徹底ぶりに「すげー」と感心するくらいでした。
あの人がこうなってくれればな、と思った(言った)ところで、その人が自分のために変わってくれる可能性は、まず、ゼロです。嫌な人を理解することはできなくても、「こういう人もいるんだ、この人はこういう人なんだ」と受け入れられればいいけれど、それができない時、そんな方法もあるってことです。
完璧にスルーされるのは、露骨に嫌な顔をされたり、こっそり「みんながあなたのことこんなふうに言ってるよ」と日本人お得意の方法でネチネチ攻められたりするより、絶対効きます。効きました。


そういえば、鴻上さんの『宇宙で眠るための方法について・序章』という芝居の中に
こんな場面がありました。
ケダモノ王(筧利夫)を崇拝するケダ3(小須田康人←ODシリーズにもコソッと出てる)。
「どんな芝居でこんな役が出てくるんだ?」という素朴な疑問は今は捨ててください。
ま、文字通りなんだけど(笑)
ケダ3は、どこまでもケダモノ王の好みに自分を合わせようとします。
風呂の熱さ、トイレは洋式か和式か、トランクス派かブリーフ派か、甘党か辛党か、夜寝るとき電気を点けているか消すか・・・そして遂にケダモノ王はケダ3に向かって叫びます。

「お前はどこへ行くんだよ?! そんなの愛じゃないね!それは、暴力だね!!」

思い出すなぁ。この芝居で筧ちゃんに惚れたんだったなぁ。

えぇと・・・話を戻して・・・これは自分が変わって相手に受け入れてもらおうとする逆のパターンですが、それを押しつけることも、望むことも同じように暴力だと思います。だって自分の「世間」から消えてもらおうなんてのは不可能でしょ。だからこの方法だけが「世間」からその人をいないことにできるんです。他人の「世間」は巻き込まない(自分の「世間」にだけ、いないことにする)のは、考えようでは大人のやり方とも言えそうです。
そうだ!それに、存在自体を無視し続けたら、その人に対する感情もそのうち無視できるようになるんじゃないでしょうか?だとしたら、自分の精神衛生上も有効な方法と言えるかもしれません。
あら、すごい(笑)今でこそ、こんな風に想像できるようになりました。
ただし・・・・徹底的に無視する、というのはそれなりに体力のいるもんだと覚悟しましょう。



というような話は、本の内容からはずいぶん、というよりほとんど外れています。
もはや閑話休題も不可能(笑)

他には、山本モナさんを支持したり(これは2度目、断然)、日本の政治家は禁欲的な生活をしなくちゃ
いけない期間が短いから政権がすぐ交代するんだと言ってみたり、ジュリアナ東京の思い出を語ったり
(中川いさみさんの挿絵では、その章が最高でした!これは一見の価値あり(大爆笑))、
笑える話も真面目な話も、前に紹介した『「空気」と「世間」』の基になる話も、
(50歳を過ぎてヤケクソポジティブらしい)鴻上節健在。

というわけで、気になった人はぜひ、amazonでポチっとお願いします。
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読んでみたい本もいっぱいできたけど、これだけは忘れずに押さえておこうと思った作品。
本では、角田光代『三面記事小説』(文芸春秋)
漫画では、寺島裕二『ダイヤのA(エース)』(講談社 少年マガジン)


「やりたくてやれる仕事」がそれなりにできてると、
「やりたくないけどやらなきゃいけない仕事」の量が増えてもなんとかなるもんです、はい。

納得。それが“仕事”じゃなくてもです、はい。
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by ungalmatsu | 2010-08-20 23:56 | 本を読む