『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

村上春樹 超ロングインタビュー

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新潮社の季刊誌『考える人』に、
村上春樹さんのロングインタビューが掲載されてます。

何と!
箱根で2泊3日にわたって行われた
80ページの超~~~~~~~ロングインタビュー。

内容はこんな感じで・・・
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すげーです。
すげー読み応えアリです。













村上さんはメディア露出がほとんどない人なので、
こういうインタビューはものすごく貴重。
ananの連載はたまに立ち読みするけどこの年で買う雑誌じゃないし(笑)
そりゃ、作家さんなんだから作品を読めればそれ以上望むことはないのだけど・・・

基本的に、作家さんは本を読めれば満足だし、
ミュージシャンは音楽を聴ければ(ライブならなお良し)満足だと思っております、私。
いくらその(ひっくるめて言えば)アーティストを好きでも、
その人と個人的なレベルでお知り合いになりたいとか、仲良くなりたいという感情は、
あんまし、ない。
例えば可能性があるという意味で例に挙げると、自分が出るどこかのトライアスロンか
マラソンの大会に村上さんの名前を見つけたとする。
(今後はコータローさんだってあり得るかも?!)
会場でご本人の姿を見つけたとしても、たぶん声はかけない。
でも、レースの途中、苦しい場面でエイドステーションで一緒になったり
「なんでこんなことしてんだろう?」って自問自答しながトボトボ走るペースが一緒だったししたら
きっとその時は、話をすると思う。そういう時は、何というか“同じレベル”で話ができるから。

これはまたちょっと違う話になってしまうけど、ライブの後のサイン会とか握手会なんてのも
あんまり興味なくて、それは自分と、自分の好きなアーティスト、というスタンスを
崩したくないって気持ちがあるからなのかな、と思う。
ま、何事にも例外っつーのがありまして(笑)、それがコータローさんなわけだけど
それでもファンクラブイベントとか、かつてライブの度にあったサイン会とかは
何のためらいもなく参加できる一方、入り待ち、出待ちには最近ちょっと疑問を感じているのです。
それが、私たちに手を振ってくれたり、みんなと握手してくれたりするのはまだ良いとして
そこでサインしてもらうのが当たり前になっちゃうと、何だかなぁって・・・
もちろん、めっちゃうれしいのよ。うれしいんだけど、ちょっと複雑・・・
そんな訳で、そういうチャンスがあってもちょっと避けたりなんかしてます。
でもこれは、私のもっすご個人的意見で、してる人を非難してるわけはないので
スルーしてくださいね。読んで気に障っちゃったらゴメンナサイです。




話それすぎました(苦笑)
閑話休題。


そうは言っても人間という欲深い生き物ゆえ、「そうなんだけどさ。今回ちょっとおまけ。」って
目の前に出されると、それを断ることなんて出来はしません。いただきます(笑)

村上さんは過去のインタビューでも、自分の作品に言及することは少なかったけど
今回は結構ぶっちゃけちゃってると思います。『そうだ、村上さんにきいてみよう』みたいな
企画モノとは違う。ああいうのも面白くて好きだけど、全然違う。
膨大な文字に圧倒されながら読んでると、今まで自分が村上作品の長編を読んでいたときに
感じていた事の理由というか、根拠がわかってきます。
ノルウェイの森、羊をめぐる冒険、世界の終りとハードボイルドワンダーランド、
スプートニクの恋人、ねじまきどりクロニクル、アフターダーク、海辺のカフカ、
そして1Q84。

「あぁ、やっぱりそうかぁ。」みたいな。

どうも言葉で説明できないのだけど、こういうのうれしい。

『ノルウェイの森』 村上さん自身もどこへ行くのかわからない、もやもや感。
『アフターダーク』以降。
村上さんがどこかへ行こうとしていることはわかる。
それがどこなのか私にはわからない、もやもや感。

そのもやもや感の質の違いがわかったことも、
もやもやを感じていたことが間違って(というのも変な言い方だけど)なかったこともうれしい。

『1Q84』という作品については、インタビューの中でかなりのネタばれがありました。
BOOK1 、BOOK2と、それが完成してから附け足したBOOK3との位置づけの違いなど。
1と2はすすっと読めるはずだけど、3はそうはいかない。と、村上さんが言われてました。
そういう書き方をしたんだそうです。
『ねじまき鳥クロニクル』は、私が読んだ時にはすでに3部作になっている状態だったけれども、
書いた当時はそうではなくて、だから『1Q84』も時間がたてばそういう作品になっていくんじゃ
ないかと言われていました。そういう、というのは、発売されたときの異常なフィーバーぶりは
今、話題になっているだけであって、『1Q84』が完成されてしまえばそのうち忘れられていくで
あろうということ。ちなみにBOOK4以降があるかどうかは、長編を書き終わったばかりでからっぽ
の今の村上さんにだって今はわからないそうです。

いろんな人との出会いの中でも、河合隼雄さんとの話が一番興味深かったです。
河合さんって人の話を聴くときと、自分が話をするときの顔が全然違ったらしい。
当然、人の話を聴くときの方が真剣なわけで・・・
「物語」という言葉を一切の説明もなしに、全く同じレベルで共感できたのは河合さんただ一人だそう。
そういう、相手にすっとレベルを合わせられる河合さんのカウンセラーとしての能力なんだろうなぁ。
やっぱり本当にしんどい時には、元気な人が引っ張り上げてくれる力よりは、あ、今すーっとおんなじ
ところに来てくれたなって感じられる一瞬の方が効くような気がします。
それが井戸を掘って降りて壁を抜けるってことなのかな。降りるんじゃなくて、一緒に井戸のどん底
に落ちて骨でも折っちゃって出てこれなくなっちゃったら困るけどさ。
何となく自分は落ちることはないって思ってるけど。


エルサレム賞でのスピーチについても触れられていました。
当事者であればこそぶつけられる怒りの表現と、部外者として出来得る(して良い)範囲の怒りの表現ってのはやっぱりあると思います。
これは日常でも言えることですよね。


読むのもひーひー言うほどのこのインタビューを受けた村上さんも、インタビュアーもすごい!
長距離ランナーらしいなぁ。こっちもハーフくらい走らせてもらったような気がします。
同じ時代に生きていることに感謝です。



さて、あなたも読んでみたくなりました??
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by ungalmatsu | 2010-08-16 13:07 | 本を読む | Comments(0)