『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

1Q84 BOOK3

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4月16日の発売日には、
朝から駅でバナナのたたき売りの様に
売られていたとか(笑)

とりあえずファンとして、第1刷を手に入れて
おきたかったので発売日当日の夜には本屋へGO。
で、無事、GETしました。


  村上春樹 
  1Q84 BOOK 3 〈10~12月)




どこまでも抽象的にしか感想を述べられないのに
何か残さずにはいられなくする困った(そんなの村上さんの知ったこっちゃない)作品です。


BOOK1、BOOK2から待つこと10カ月・・・長かった・・・のかなぁ?
でもあんまりそんな感覚はないってのが正直なところです。
かえってこの10カ月という時間があったからこそ、知らない間に物語を
受け入れられていたのかも知れません。
というわけで、私はこのBOOK3にすんなり入って行けました。

BOOK1~2のアンサーブック、と言うよりは、村上さんが今までの作品では決して描かなかった(あるいは、放置されていた)物語の少し先、の物語。青豆の身の上に起こったことは、サプライズでした。とある書評では「えぇ、そっち?!」と表現されてましたけど、まぁ、確かに・・・それよりも、あっちの世界からの出口が描かれていたことのほうが新鮮だったかも。「スプートニクの恋人」でも、「ねじまき鳥クロニクル」でも、あっちの世界から帰ってきたかどうかの結末は読者に委ねられたままでしたもんね。ん?1Q84の出口は見つけたけれど、その先にあるのが果たして元の1984なのか、はたまた別の世界なのかはわからないままなのか・・・。でも少なくとも天吾と青豆がずっと求めていたものが、手の中にあることだけは確かなのだから、それはそれで一つのハッピーエンド(反対に、そこが1Q84であることも理解できぬまま消された牛河のデッドエンド。)と受け止めました。これも、村上作品では珍しい・・・


BOOK3の中にも閉じられていないいくつもの物語が黒い穴を開けたまま。
でもそれは、天吾とクミとこんな会話で妙に納得させられたりしました。




「人が一人死ぬというのは、どんな事情があるにせよ大変なことなんだよ。この世界に穴がひとつぽっかり開いてしまうわけだから。それに対して、私たちは正しく敬意を払わなくちゃならない。そうしないと穴はうまく塞がらなくなってしまう」

「穴を開けっぱなしにしてはおけない」「その穴から誰かが落ちてしまうかも知れないから」

「でもある場合には、死んだ人はいくつかの秘密を抱えていってしまう。そして穴が塞がれたとき、その秘密は秘密のままで終わってしまう」

「私は思うんだけど、それもまた必要なことなんだよ」

「どうして?」

「もし死んだ人がそれを持って行ったとしたら、その秘密はきっとあとには置いていくことのできない種類のものだったんだよ」

「どうしてあとに置いていけなかったんだろう?」

「たぶんそこには死んだ人にしか正確には理解できないものごとがあったんだよ。どれほど時間をかけて言葉を並べても説明しきれないことが。それは死んだ人が自分で抱えて持っていくしかないものごとだったんだ。大事な手荷物みたいにさ」



危険とわかっていても覗き込んでその深さを確かめたい(開けられたままの)穴は、
“ふかえり”と“リトルピープル”の行方。リトルピープルって、私の中では、
『踊る小人』(蛍・納屋を焼く その他の短編収録)のイメージなんですけど・・・
うぅむ、ヤバい。どうやら穴に落ちかけているようです(苦笑)

果たしてBOOK4は存在するのでしょうか・・・・
それが穴から救ってくれるとは限らないですけどね、村上さん!
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by ungalmatsu | 2010-04-24 16:56 | 本を読む