『小確幸』探求の日々

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毎日なんかいいこと見つけよう!大好きな「押尾コータロー」さんの話題を中心に・・・ほとんど休眠中の気まぐれブログです。悪しからず。

葉桜の季節に君を想うということ

全然知らない人の小説が読みたいなぁと思って
(それもまぁ失礼な話ですが・・・)
選んでみたのがこれ。

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歌野晶午
   『葉桜の季節に
    君を想う
    ということ』
        (文春文庫)



先入観なしで読んだつもりの本で、
いかに先入観に捕らわれていたかを思い知らされようとは!

主人公、成瀬将虎。
「何でもやってやろう屋」を自称しているけれど、俗に言うフリーターのようなもので
朝からジムで身体を鍛えたりしている。
同じジムに通う後輩、キヨシの頼みで、キヨシの憧れの人、愛子の家族の不審死の真相を探ることに。
どうやら裏には悪質な霊感商法「蓬莱倶楽部」がからんでいるようなのだが
将虎は、半ば家を飛び出すようにしてついた最初の仕事が探偵事務所だったので
その経験を生かして、その実態調査に乗り出す。
そこへ、自殺しようとしていたところを成り行きで助けてしまった麻宮さくらも微妙にからんできて・・・

物語は、そうした「今」と、「探偵時代」(ヤクザに潜入)が交互に語られています。
タイトルとは裏腹に、割と衝撃的な言葉で始まってまずびっくり。
将虎という男も、小心者なくせに見栄っ張りで、でも面倒見がよくて、結局いい奴なんだかどうだか(笑)
ほとんど最後のほうまで、ポンポンポンッと軽~く読めました。


で、そこから、ん?ちょっと待てよ?何か変じゃね?





ぬぁ~に~~~?!





だってだって、そう書いてあったじゃん! (最初の方を読み返す)






え・・・書いてない・・・逆に真相のヒントがここにも、あそこにも・・・・






くっそ~、やられた( ̄◇ ̄;



って感じでした(笑)


映画『ゴールデンスランバー』が、原作にあれだけ忠実な映像で、セリフまでわかっても
映画としてあれだけ面白かったのは、原作がそれだけ素晴らしくおもしろいからなんだろうけど、
この小説は決して映像にはできない、面白さ。まさに「言葉のトリック」と言えるでしょう。

これだから本を読むのは楽しい。やめられません。
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by ungalmatsu | 2010-03-05 17:39 | 本を読む